Journal of Social Studies Education in Asia (JSSEA)の校正・印刷プロセス体制の改善計画について
2025年2月11日
全国社会科教育学会 国際会員各位
The International Social Studies Association (ISSA)会長 溝口和宏
全国社会科教育学会会長 梅津正美
JSSEA 編集委員長 川口広美
時下、益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。
Journal of Social Studies Education in Asia (JSSEA) 13号の刊行において、送りハイフンの誤表示が発生し、読者の皆様ならびに執筆者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます。
このような誤りが発生した背景には、刊行スケジュールの厳しさ、編集委員の人員不足、および業務負担の過多がありました。こうした問題を解決し、再発を防ぐために、JSSEA編集委員会を中心として、これまでの校正・印刷手続きを見直し、以下のような改善計画を策定いたしました。以下で、ご報告申し上げます。
1. 刊行スケジュールの見直し
●論文の入稿から刊行までのスケジュールを再検討し、校正作業のための十分な期間を確保する。
●重要な校正段階(初校・再校・最終校)の締切を明確化・明文化し、締め切りをマネジメントする担当者を決め、スケジュール管理を行う。
2. 校正体制の強化
●ダブルチェック体制の導入:編集委員会内で2名同士で、相互に確認をしながら、誤りの見落としを防ぐ。
●初校における著者校正を必須にする。
●必要に応じて英語の専門知識を持つ校正者に依頼をする。
3. 印刷会社との連携強化
●事前の試し刷り(プルーフ)を義務化
・最終的な印刷前に、試し刷りを実施し、レイアウトの崩れやハイフンのズレをチェックする。
●印刷会社との打ち合わせの強化
・印刷会社との定期的な打ち合わせを実施し、外国語論文の印刷に関する注意点を伝える。
・印刷会社とのやりとりを複数人体制で実施するようにする。
4. チェックリストの導入と活用
●ハイフンやレイアウトのチェック項目を追加
・送りハイフン、改行位置、フォントサイズ、ページ番号のずれなど、具体的なチェックリストを作成。
・各校正段階でチェックリストに基づく確認を徹底する。
●校正作業の記録管理
・どの段階で誰がチェックを行ったかを記録し、問題が発生した場合に原因を特定できるようにする。
5. 編集委員会の人員強化と負担軽減
●編集委員の役割分担の明確化
・進行管理と校正、外部との連絡などの業務を明確にし、管理者には一部の委員に過度な負担がかからないように調整作業を依頼する。
●新規メンバーの募集・育成(15号に向けて)
・編集業務に関心のある若手研究者や大学院生を積極的に採用し、業務を分散させる。校正や編集業務の基本を習得できる環境を整備する。
6. 定期的な改善評価の実施
●年1回、編集委員会で刊行プロセスの問題点を振り返り、改善策を検討する。
●ISSA理事会とも協議し、より効果的な運営体制の構築を目指す。